一生の片思い
次の日学校に行きたくなかった
詩織はずっと布団の中に
もぐっていた
お母さんが声をかけても
「行きたくない!今日は休む」
詩織は自分勝手なこと
言っているのはわかってる
「おかあさん・・ごめんね」
何度も心の中で
ささやいた。
けどあの苦しみは
今誰にも分かってもらえない
そう思う今
どうしようもない
思い出すだけで
涙が溢れだしてくる
なんで?
そればかりが
頭をよぎる
もう嫌だ・・
ピリリリリ
ピリリリリ
電話・・
誰だろう?
「はい、えっ?」
その電話は
祭りの日優人と居た
友達だった。
『詩織-!!!早く学校おいでよ
何で来ないのー?
詩織がいなかったら、暇だょー・』
その言葉に
詩織はイラついた。
「優人がいるじゃん・・」
『えっ?』
言いたくてそうなったんじゃない
ただ自分は何もしらないくせに
なんで私がこんなに
苦しんでいるかしらないくせに
そう思っていたら
ついその言葉が出てしまった。
『ねぇ?詩織?どうしちゃったの?
優人って何のこと?』
「知らないふりなんかしないで!!
知ってるんだから!!!
見たんだからーっ!」
また涙が・・
でももうそんなこと
関係ない。
言いたいこと
知ってしまったこと
全部を話そうと思った。