一生の片思い



「私は祭り日見たんだよ?
ともチンが優人と手つないで
歩いてるとこを・・」


『えっ・・?』

その話を聞いて
焦りだす。
当たり前だ

今まで好きと言うことを
隠し続けてきたのに
付き合ってしまったことまで
ばれてしまったんだから・・。


「ねぇ!!ちゃんと言ってよ
何で何でなの?
隠さなくてもいいじゃない
なのになんで?」

『そんなの・・
そんなの仕方ないじゃない!!!
あんなに詩織が私に
相談してくるんだよ?
いつ言えっていうのよ
あんなに色々言われたら
言えなくだってなるじゃない!!』


私はそのとき
ともチンの本音を初めて聞いた。
私はいつでも相談していたけど
何でも色々話していたけど
私はなんの相談にものったことがない。

そのときまた
涙が出た。

私はいつも相談にのってもらっていた友達を
そのことでいつでも
傷つけていたなんて
思ってもいなかったからだ。


「ごめんね・・。
私さぁともチンのこと
ずっと傷つけていたんだね」

何で今まで気づかなかったんだろう。


そのことばかり思った。


『いいょ別に
けど優人は絶対あげないから
私は詩織なんかより
ずっとずっと優人のことが
好きだから・・』


その言葉をいわれたとき
私は言葉を失った。

えっ?なに?
私の方が好きだから?
意味が分からない
それがなに?
両思いで付き合っているから
そんなに自信があるの?

詩織はわからなくなった。



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