本気の恋だから、、
そしてまた、授業が再開される。


あたしは、気付かれないように、矢橋クンを見る。
矢橋クンは、だるそうに椅子に座り、先生に見つからないように、机の下で携帯をいじっている。

へぇ、女を口説くだけあって、けっこういい顔してんじゃん。男の癖に、目もくりくりしてて、それも顔も小さい。いつしか、あたしは矢橋クンをみつめていた。


「何?」
矢橋クンがあたしに話しかける。

うわっ、目ぇ合っちゃったよ。どうしよう。

「えっえーと、、、。」
見とれてましたなんて、言えるわけがない。どうしよう。
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