進まぬ声の先にある愛

気づいたのはいつごろだったのか

会える時間が減ったとか 

メールの回数が減ったとか 

そんなことに興味はなくて

ただ 感じた事のない胸のざわつきに 

体全部が支配されそうになっていた

決定的な瞬間を見つけたときだって 

あぁ そうか やっぱり

それくらいにしか感情が動かなかった私より 

友達のほうが悔しがっていた

だけど そんなこと 今さらなのだ

本当は はじめから 

気づいていたじゃないか

君の心は 君にしか縛られない 

そのくせ君は 私の心を 縛りたがると


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