Please…
ダメだよ、もう。

寂しいなんて気持ちは、感じてはいけない。

あなたといるのに、寂しいなんて、おかしいでしょ?

なのに、なんで?心が叫ぶの?

寂しいよ。一人にしないで。ギュってしてよ…。




いつも、あなたはキレイな声で私を呼ぶから。

嬉しくて、うれしくて、笑顔で走っていく。

あなたも笑顔で、抱きしめてくれるのに…。

拭えない寂しさ。おかしいなぁ。傍にぬくもり、あるはずなのに…。




例えばそう、チョコレートのような甘いもの。

私は大嫌いなんだけど?

あなたは大好きだから…。

部屋中に広がる匂いにも、心を隠して、抱きついてみたり。




本の趣味も、音楽の趣味も、テレビだって…。

時々、感じてしまう。

何かが違うって…。





あぁ、きっと、ダメだね。

はじめから決まっていた結末。

価値観が違いすぎると、耐えられないから…。

それでも、あなたが好きだから。

ただ、かすかな希望にすがっていたけど、無駄だったのかな。

だってもう、疲れちゃったよ。

あなたにあわせることも、寂しさをこらえて笑うことも。


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