眠れない、キミの夜
「いや そうでもないよ 遠い遠い親戚ってヤツ?」



そう言って 彼は綺麗に微笑んで見せた



「でも 私 迷惑じゃないんですか?」



だって 会った事もない人なのに



「1人ぐらい 大丈夫じゃない?俺 独り暮らしだし 遠慮なく使っていいからね」



確かに 断っても行く宛ないし



父のお葬式には会社の人と ごくわずかな親戚しか来ず 私の事なんて 気にかけもせず帰っていった



そして もう顔は見せるなと ごくわずかな親戚に咎められた
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