眠れない、キミの夜
「あの…じゃあ よろしく……お願いします」



「コチラこそ」



なんて 言って 私の頭をポンッってして 彼はどこかに出て行った








暫くして戻って来たと思うと 引っ越し屋の人達が 大きなダンボール箱を持って 共に現われた



「何の荷物?」


彼に尋ねると



「アレ? ユラちゃん家の荷物」



と、ダンボール箱を指差し 当たり前 だと言わんばかりに答えた




いつの間に?



私が何を言いたいのか分かったのか 言葉は続けられた
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