眠れない、キミの夜
「一応ね キミの家に行ったんだよ 迎えに、そしたら カギ閉まってて誰もいないから すれ違いかな?って」



だから 鍵がポストに入っていたから勝手に入って 片付けさせてもらったと スーツのポケットから出した 家の鍵を振って見せた




「ありがと……ございます」



ポツポツと言う私の言葉をききながら



「気にしないでいいよ」



と 言う



パッと 彼の顔を見上げると 急に私の目線の前までしゃがみ込み



「何か ユラちゃんって可愛いね?」



と 首を傾げて言った


どこか 哀しげな面持ちで……






【思わぬ招待】

[完]
< 13 / 44 >

この作品をシェア

pagetop