眠れない、キミの夜
「ホントごめんね ご飯とかどーし…」


って 聞きながら



とーぜん まだ食べている訳もなく テーブルの上に用意されている料理を見て リンさんは固まった



「もしかして…まだ?」



黙って頷く



「はぁぁぁ」



大きな溜め息を漏らすリンさんは呆れ顔で



「先に食べてても良かったのに」



なんだか せっかく待ってたのにそんな事を言われ 少しムカってしたから



「勝手に待ってただけ…」



口を尖らせ リンさんに聞こえないぐらいの小さな声で呟く



せっかく待っていたのに 溜め息までつかれ なんだか悲しい
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