眠れない、キミの夜
「あっ おいしい」



そう言って 少しイタズラっぽく笑う



良かったぁ



心の中で思いながら 自分も食べ進める



先ほどのことなんて もうすっかり頭にない 我ながら単純なのかと納得してしまいそうな勢いだ




夕食を食べ終わり また いつものようにゆっくりとした時間が流れる



でも 今日はいつもと違う



リンさんは本を読んでいて



その後ろのソファに座り



私は



リンさんを見る



安心していられるから


夜なのに 恐怖を感じず



逆に この時間が続けばいいと思う
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