フランシーヌ
「オレ、ずっと、不思議だったんだ。このコロニーの人間たちが、みんな、近い将来、白いドクロの姿になるのはなんでだろうって。でも、昨日、ヴァチカンが燃えるのを見てるうちにわかってきた。多分、ヴァチカンに核が落ちるのと時間はそう違わない。このコロニーは沈む」
「いったい、なにが起きるの?」
「農場で狙撃されたとき、それた弾丸が空調の吹き出し口に当たったの知ってる?」
「え? あのときにそんなこと…」
「違和感を感じたんだ。凄く。でも、場合が場合だったから、今まで忘れてた」
「空調が壊れたって修理するまでの間のバックアップは用意されているはずよ?」
「そうなんだ…けどね」
ジョーは、病室の天井を見上げた。
「あの、戦略衛星が、気になるんだ…。その戦略衛星からの映像をハックしてヴァチカンの映像を見たんだけど…。凄く禍々しい感じがした」
「いったい、なにが起きるの?」
「農場で狙撃されたとき、それた弾丸が空調の吹き出し口に当たったの知ってる?」
「え? あのときにそんなこと…」
「違和感を感じたんだ。凄く。でも、場合が場合だったから、今まで忘れてた」
「空調が壊れたって修理するまでの間のバックアップは用意されているはずよ?」
「そうなんだ…けどね」
ジョーは、病室の天井を見上げた。
「あの、戦略衛星が、気になるんだ…。その戦略衛星からの映像をハックしてヴァチカンの映像を見たんだけど…。凄く禍々しい感じがした」