フランシーヌ
「スポンジ…ね。消化が悪そうだな…」

ジョーは、箸を置いて目を伏せた。

フランシーヌは不安げに肩をすぼめてジョーの表情を伺う。

「プッ…」

ジョーは、こらえきれないといった様子で、盛大に吹き出した。

「あ、あいたた…」

大笑いすると目の傷が痛む。それでも、彼は目を押さえて笑い続けた。

「もう…。そんなに笑うことないのに…」

ぷうっとフランシーヌは頬を膨らます。

そんな、彼女の子供っぽい反応を見て、余計にジョーは可笑しくなった。
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