流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
プロローグ
「こうきちゃんのお父さんって、なにしてるの?」
幼稚園で、同じクラスの子が、何気なく聞いてきた。幸姫は絵を書いていた手を止め、少女の方を向く。
「しらない」
少女は驚いたような顔をする。
「なんでー?そんなのおかしいよ!」
そう言い残して、少女はその場から走り去っていった。
取り残された幸姫は、ぼーっとした顔で視線を宙に漂わせる。
だって、お父さんいないんだもん。
幸姫はクレヨンをてきぱきと片付ける。
お母さんがいるからいいんだもん。
おかしくなんか、ないもん。
幼稚園で、同じクラスの子が、何気なく聞いてきた。幸姫は絵を書いていた手を止め、少女の方を向く。
「しらない」
少女は驚いたような顔をする。
「なんでー?そんなのおかしいよ!」
そう言い残して、少女はその場から走り去っていった。
取り残された幸姫は、ぼーっとした顔で視線を宙に漂わせる。
だって、お父さんいないんだもん。
幸姫はクレヨンをてきぱきと片付ける。
お母さんがいるからいいんだもん。
おかしくなんか、ないもん。
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