流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「れいちゃんはどこですか?」

「パパはどこなん?」

警察署に入ってすぐの受付で、2人は嬉しそうな顔で婦警さんに聞く。

「えっと…お名前、なんていうのかな」


あの後暫くして、亜姫が起きた。
が、正弘の姿がないことに気づいて泣き出し、それにつられて幸姫も泣きはじめた。

3人がかりでなだめてみたが全く泣きやまないため、仕方なく、警察署に連れてきたのだった。


「青柳玲子と、毛利正弘。任意同行されているはずなんですが」

希美に言われて、少しお待ちを、と言って奥へと消えていった。

「ね、あの人…」

「なんでこんなところに子供が…」

あちこちでひそひそと話す声が聞こえてくる。


ま、(黙っていれば)色男2人に小さな子供が2人。しかもこんな朝早くから。
そりゃ噂の的にもなるわね。


ふぅ、と小さく息をついていると、1人の男性が声をかけてきた。

「どうもはじめまして。桂と言います」

にっこりとさわやかな笑顔で挨拶をしてくるその青年に、希美もにっこりとほほ笑んだ。

「どうも」

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