流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
桂に連れられた場所は、警察署内にある会議室の中の1室だった。

「すみませんが、まだ青柳さんと毛利さんの取り調べが終わっていないもので」

「そうですか」

少し申し訳なさそうな顔をする。

「少しこちらでお待ち下さい」

桂がそういったとき、幸姫と亜姫が、桂のズボンのすそをひっぱった。

「ね、れいちゃんは?」

「パパは?」

嬉しそうな顔で目を輝かせた2人。少し困ったような表情を浮かべる。

「あぁ…その…」

「ねぇ、いつ会えるの?」

「幸姫ちゃん、亜姫ちゃん」

ふぅ、と希美が助け船を出そうと2人に声をかけた。

「こっちにおいで。お菓子があるよ」

そう言って2人にぽてちを見せる。まるで子犬のように希美の傍へと走り寄ってくる。

「さ、もう少しだけ待てる?」

『うん!』

その様子を見て、桂は軽く頭を下げると、部屋を出て行った。
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