流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
結局、5時間くらいで帰れる距離のところを、あれこれ寄り道していたせいで、2時間近く予定をオーバーして家には到着した。
「ごめんね、希美」
自分一人では到底持ちきれない量のお土産やらなんやらと、旅行の荷物にぐっすりと眠りについた幸姫を、さすがに玲子と幸村だけでは部屋に運べないということで、佐助と希美にも手伝ってもらったのだ。
「ううん…どっちかっていうと、私の方がなんかごめんねって感じだし」
「なんで?」
「いや、だってさぁ…」
これから家まで帰るのは時間も遅いということで、希美も玲子の家に泊まっていくことになった。パジャマに着替えながら、布団の準備をしている玲子をちらりと見て言った。
「…幸村さんと一緒に、ほんとは寝たいんじゃない?」
「へっ!?」
思わずバランスを崩し、そのまま布団ごと床に倒れこんだ。
「いつまでこっちにいられるか、わかんないんでしょ?」
希美の言葉に、玲子は何も言えなかった。
「ずっとこっちにいるわけにもいかないだろうし」
「わかってる」
少しだけ眉が寄る。玲子自身、考えていなかったわけではない。どちらかといえば、考えたくなかった、という方が正しいのかもしれない。
「幸姫ちゃんには言ったの?幸村さんがお父さんだって」
「まだ…」
言うべきか、黙っておくべきか。正直、幸村がいつかいなくなることは、私は覚悟しているけど。
でも。
幸姫がどう思うか。別れに耐えられなくなるんじゃないか。
そう思うと、どうしても伝えることができなかった。
「ごめんね、希美」
自分一人では到底持ちきれない量のお土産やらなんやらと、旅行の荷物にぐっすりと眠りについた幸姫を、さすがに玲子と幸村だけでは部屋に運べないということで、佐助と希美にも手伝ってもらったのだ。
「ううん…どっちかっていうと、私の方がなんかごめんねって感じだし」
「なんで?」
「いや、だってさぁ…」
これから家まで帰るのは時間も遅いということで、希美も玲子の家に泊まっていくことになった。パジャマに着替えながら、布団の準備をしている玲子をちらりと見て言った。
「…幸村さんと一緒に、ほんとは寝たいんじゃない?」
「へっ!?」
思わずバランスを崩し、そのまま布団ごと床に倒れこんだ。
「いつまでこっちにいられるか、わかんないんでしょ?」
希美の言葉に、玲子は何も言えなかった。
「ずっとこっちにいるわけにもいかないだろうし」
「わかってる」
少しだけ眉が寄る。玲子自身、考えていなかったわけではない。どちらかといえば、考えたくなかった、という方が正しいのかもしれない。
「幸姫ちゃんには言ったの?幸村さんがお父さんだって」
「まだ…」
言うべきか、黙っておくべきか。正直、幸村がいつかいなくなることは、私は覚悟しているけど。
でも。
幸姫がどう思うか。別れに耐えられなくなるんじゃないか。
そう思うと、どうしても伝えることができなかった。