流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「こうき、きょうはなにしてあそぶ?」

マンションについたところで、ゆうきに聞かれて、幸姫は首を横に振った。

「ゆきむらとさすけがいるから、きょうはおうちかえるね」

にっこりと笑う幸姫に、ゆうきは首を傾げた。

「じゃぁね、ゆうきくん。バイバイ」

そう言って、玄関のドアを開け、中に入っていった。

「ゆきむらと…さすけ?」

玲子達が週末に出かけていくときに、玲子の傍にいた男を思い出し、思わず眉がよった。


確かあの男、ゆきむらと幸姫ちゃんに呼ばれていた気が…とすると、あの男はまだいるのか?それにさすけって…もう1人いるのか?いや、しかし…


「おやじー、はやくはいろうぜー」

ゆうきに言われて、はっと我にかえる。

「あぁ、悪い。今あける」

もやもやとした気持ちを残したまま、ドアを開けて中に入っていった。

< 139 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop