流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「幸姫!」

「はい!」

呼ばれて飛び起きた。そこには呆れ顔の玲子がいた。

「れいちゃん?」

「ほら。昨日お風呂に入らずに寝ちゃったんだから。運動会に行く前に入っちゃわないと」

玲子に言われて幸姫は頷いた。


…ゆめだったんだぁ……


小さなため息が出た。急いでシャワーを浴びてお風呂を出る。
体を拭いて、玲子に髪を乾かしてもらう。

「今日は早いのだな」

幸村と佐助が起きてきた。

「うん、きょうはうんどうかいだから!」

「そうか、そういえば…」

「ほら、幸姫。ご飯食べちゃいなさい」

言われて幸姫は頷いた。
お弁当の残りらしきおにぎりとおかずを食べて歯を磨き、体操服に着替えた。

「それじゃ、幸姫を送ってから、私は仕事に行ってくるね」

「あぁ、わかった」

「いってきまーす」

元気よく笑って、幸姫は玲子と一緒に出て行った。


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