流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「ごめんね、幸姫。お仕事終わったらすぐに戻ってくるから」
玲子はほんとにすまなそうな顔で、幸姫を幼稚園に送り届けると、慌てた様子で会社へと向かっていった。
「………」
走り去っていく玲子の後ろ姿から、視線を外す。少し項垂れた様子で、幼稚園の運動場の方に向く。そこには沢山の友達と、その家族で溢れていた。
…れいちゃん、またもどってくるもん。
ぼぅっと眺めていると、後ろからきた誰かがぶつかってきた。
「あっ…かおるちゃん。おはよ」
「あんたのママはやっぱりこないんだ」
馨の一言に、幸姫はズキンと胸の奥に痛みを感じた。
「…れいちゃん、おしごとだから。でも、すぐにきてくれるもん」
泣きそうになるのをぐっとこらえて言い返す。
「ふぅん?ま、あんたのママがきてもこなくても、かおるはママもパパもきてくれてるから」
勝ち誇ったように言い捨てて、少し先で手招きをしている両親の元へと走って行った。
「…れいちゃん、すぐにくるんだもん!」
ないちゃだめ。
だってれいちゃんはちゃんときてくれるもん。
…やくそく、したんだもん。
「うぇ…っく」
必死で涙を拭うが、溢れてくるそれを止めることができなかった。
玲子はほんとにすまなそうな顔で、幸姫を幼稚園に送り届けると、慌てた様子で会社へと向かっていった。
「………」
走り去っていく玲子の後ろ姿から、視線を外す。少し項垂れた様子で、幼稚園の運動場の方に向く。そこには沢山の友達と、その家族で溢れていた。
…れいちゃん、またもどってくるもん。
ぼぅっと眺めていると、後ろからきた誰かがぶつかってきた。
「あっ…かおるちゃん。おはよ」
「あんたのママはやっぱりこないんだ」
馨の一言に、幸姫はズキンと胸の奥に痛みを感じた。
「…れいちゃん、おしごとだから。でも、すぐにきてくれるもん」
泣きそうになるのをぐっとこらえて言い返す。
「ふぅん?ま、あんたのママがきてもこなくても、かおるはママもパパもきてくれてるから」
勝ち誇ったように言い捨てて、少し先で手招きをしている両親の元へと走って行った。
「…れいちゃん、すぐにくるんだもん!」
ないちゃだめ。
だってれいちゃんはちゃんときてくれるもん。
…やくそく、したんだもん。
「うぇ…っく」
必死で涙を拭うが、溢れてくるそれを止めることができなかった。