流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「こうき、これやる」

「ゆうきくん、ありがとう。じゃぁこうきのこれあげる」

仲良く幸姫とゆうきは、お弁当のおかずを交換しあいながら食べていた。

(若。顔。怖いです)

幸姫と仲良くご飯を食べているゆうきの姿に、幸村はピリピリとした空気を漂わせていた。

「…青柳さんの隣に住んでる、早坂といいます」

悠斗ににこっと笑いながら自己紹介をされ、慌てて幸村も答えた。

「俺は真田幸村と申す。こっちは佐助だ」

「どうも」

軽く頭を下げる幸村に続いて、佐助もにっと笑って軽く頭を下げた。

「ゆうきくん、ごはんつぶついてる」

幸姫が笑いながらゆうきのほっぺたについていたご飯粒を取る。

「あ…ありがとう」

少しだけ顔を赤らめながらゆうきが言うと、幸姫は笑いながらううん、と答えた。
幸村の表情が一瞬固まる。

(若!)

佐助に軽く小突かれて、はっと我に戻る。その様子を見ていた悠斗は、思い切って疑問をぶつけてみることにした。
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