流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
慎重に、言葉を選びながら答える佐助に、幸村はぐっと握りこぶしを作ると、笑顔で頷いた。

「あぁ…とにかく、今は飯を食べよう」

そう言って、幸姫の方を見る。と、今にも泣き出しそうな顔をしていた。


ゆきむらはぱぱじゃない。
ゆきむらはぱぱじゃない。

ゆきむらは…ぱぱじゃない……



「こ、幸姫?一体どうしたのだ」

幸村は慌てて幸姫を抱き上げた。すると、ふるふるっと首を横にふり、幸姫は抱きついてきた。

「幸姫…」

優しく頭を撫でながら、幸村はそっと、幸姫を抱き締めた。

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