流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「走るのは得意?」

肩ではぁはぁと息をしながら聞いてくる希美に、佐助は馬鹿にするなという表情で答えた。

「当り前だろう。誰だと思ってるんだ」

「ならちょうどよかった!ちょっと助けて!」

希美が両手をぱんっと顔の前で合わせて拝むと、2人は顔を見合せながらも、わかったと頷く。

「幸姫、かまわんか?」

幸村に聞かれて、幸姫は首を傾げながらこくんと頷いた。

「いってらっしゃい」

「あぁ、いってくる」

幸村と佐助はニコッと笑うと、希美の後について立ち去って行った。



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