流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
別れ
けんか
「ねーゆきむら!かえろうよー!」
小さな体をぴょんぴょんとさせながら、一生懸命叫んでみる。
が、奥様方のパワーはすさまじくて、幸姫の声は2人には届かない。
「もー!かえるよー!」
少しずつイライラも募ってくる。
「ねーってば!」
必死で叫ぶと、一瞬声がやんだ。
「あら、幸姫ちゃん。お母さん、これなかったのよね。良かったらお家まで送ってあげましょうか」
「それならうちの方が近いんだし、私が」
「私車できてるから、一緒に車で」
矛先が一斉に幸姫に向き、思わず後ずさる。
わらわらと群がってくる大人たちが怖くて、くるりと向きを変え、幸姫は幼稚園の外へと飛び出した。
「あ、幸姫!」
あわてて幸村と佐助もその後を追った。
小さな体をぴょんぴょんとさせながら、一生懸命叫んでみる。
が、奥様方のパワーはすさまじくて、幸姫の声は2人には届かない。
「もー!かえるよー!」
少しずつイライラも募ってくる。
「ねーってば!」
必死で叫ぶと、一瞬声がやんだ。
「あら、幸姫ちゃん。お母さん、これなかったのよね。良かったらお家まで送ってあげましょうか」
「それならうちの方が近いんだし、私が」
「私車できてるから、一緒に車で」
矛先が一斉に幸姫に向き、思わず後ずさる。
わらわらと群がってくる大人たちが怖くて、くるりと向きを変え、幸姫は幼稚園の外へと飛び出した。
「あ、幸姫!」
あわてて幸村と佐助もその後を追った。