流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「2人とも、嘘をつくつもりはなかったのではないかな」

男性の言葉に、幸姫は首をふる。

「そんなことない。だって、ゆきむらもれいちゃんも、ちゃんとこうきがきいたのにちがうっていったんだもん」

うなだれる幸姫に、男性は少し寂しそうな顔をした。

「きっと、2人とも、コウキのことを思って、黙っていたんだろう」

「こうきの…ため…?」

聞き返すと、にこっと男性は笑った。

「ああ。幸村が、ずっと側に居られない。そう、決心したのだろう」

「…どうして?ゆきむら、いっしょにいてくれないの?」

その言葉を聞いて、男性は少し戸惑った表情を見せた。

「ゆきむらはこうきのパパなのに、いっしょにいてくれないの?」

じっと男性を見つめていると、辛そうな表情を浮かべながら、男性は小さく、おそらくは、と呟いた。
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