流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
玲子が慌てて幸姫の後を追いかけて出ていった。
一緒に探しに行こうとしたが、幸姫が戻ってきたときに、家に誰もいなかったらいけないからと、家に居てほしいと言われ、佐助と2人、ソワソワしながら留守番をしていた。

「幸姫様、戻ってきますかね」

「…………」

さっきから、何度声をかけても続く幸村の沈黙に、佐助は深いため息をついた。

「探しに行きたいんでしょう」

ズバリ言われて、思わずピクリと肩が動く。

「…ちょっと待っててください」

また1つため息をつくと、佐助は部屋を出ていった。


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