流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
懐かしい匂いがした。
草花の、柔らかな匂い。

一筋の涙が頬を伝う。

「戻った…」

見覚えのある景色。
匂い。

「若…もしかして…」

佐助も呆然とした様子で、目の前に広がる草原を見つめていた。

と、ふと、幸村が走り出す。

「あ、待ってください」

慌てて佐助も後を追う。


少し走っていったところで、見覚えのある人物の後ろ姿を見つけた。


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