流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「うわあぁぁぁぁん!」

急に女の子の泣き声が聞こえてきた。多分同い年くらいの女の子。
幸姫はびっくりして、目が見えないことも忘れてきょろきょろと頭を動かした。

「ウルセぇな…黙れ!」

バシンと何かを叩く音が響いた。

「パパぁ!あぁーん!」

「黙れ!」

聞き覚えのある声。どこかで聞いたことのある声だということに、幸姫は気づいた。


どこだっけ、どこだっけ…


記憶の糸を手繰り寄せて、思わぬところに行き着いた。

「もしかして…かおるちゃん?」

幸姫の声に、ちいさく、え?と反応する声が聞こえた。


もしかして、ほんとにかおるちゃんなの?



「おい、暁!こいつらみとけ!」

舌打ちをしながら、吐き捨てるように男が言うと、暁は小さく、あぁ、と答えた。


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