流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
暁に言われたとおり、部屋を出てすぐの階段をひたすらに下りていくと、外へと通じるドアが見えてきた。
思わず笑みのこぼれる2人。急いでドアを開け、外に出る。
「ウゥゥゥ……」
金色の目がギラリと2人を睨みつけてくる。一瞬、それが何なのか分からず、思わず後ずさった。
「いやや、なんなん」
青ざめた顔で、亜姫が呟いた。幸姫も体が竦んで動くことができなかった。
「わんこ…?」
月明かりに照らし出されたそれの正体は、たぶん、犬と呼ばれるもので間違いはない。
が、明らかに人に飼われているようなおとなしい犬とは違っていて、今にもとびかかってきそうな勢いだった。
「ワゥ!」
『きゃぁ!』
一吠え。その鳴き声に亜姫と幸姫は思わず大きな声で悲鳴を上げた。
「いやや、どっかいってよ」
ぼろぼろと涙をこぼしながらその場に蹲る亜姫。幸姫はギュッと唇をかみしめ、涙がこぼれそうになるのを必死でこらえながら、亜姫を庇うように、野犬との間に立った。
「あっちいって!」
「ゥワゥ!」
野犬がじりじりと2人に近寄ってくる。怖くて逃げ出したくなる。
だが、体が思うように動かない。
こわいよ…たすけて……
「ワン!」
叫んだと同時に、野犬が2人に向って走り出した。
「れいちゃん!たすけてぇ!」
幸姫は叫ぶと、ぎゅっと目をつむった。
思わず笑みのこぼれる2人。急いでドアを開け、外に出る。
「ウゥゥゥ……」
金色の目がギラリと2人を睨みつけてくる。一瞬、それが何なのか分からず、思わず後ずさった。
「いやや、なんなん」
青ざめた顔で、亜姫が呟いた。幸姫も体が竦んで動くことができなかった。
「わんこ…?」
月明かりに照らし出されたそれの正体は、たぶん、犬と呼ばれるもので間違いはない。
が、明らかに人に飼われているようなおとなしい犬とは違っていて、今にもとびかかってきそうな勢いだった。
「ワゥ!」
『きゃぁ!』
一吠え。その鳴き声に亜姫と幸姫は思わず大きな声で悲鳴を上げた。
「いやや、どっかいってよ」
ぼろぼろと涙をこぼしながらその場に蹲る亜姫。幸姫はギュッと唇をかみしめ、涙がこぼれそうになるのを必死でこらえながら、亜姫を庇うように、野犬との間に立った。
「あっちいって!」
「ゥワゥ!」
野犬がじりじりと2人に近寄ってくる。怖くて逃げ出したくなる。
だが、体が思うように動かない。
こわいよ…たすけて……
「ワン!」
叫んだと同時に、野犬が2人に向って走り出した。
「れいちゃん!たすけてぇ!」
幸姫は叫ぶと、ぎゅっと目をつむった。