H・O・L・D UP!
≪いつもと違うプロローグ≫
4月……のわりに、ちょっとばかり寒い日。
「あ〜ん、もう。そっちじゃなくて、こっちだってばぁー」
一見男の子みたいなんだけど、長い髪を後ろで1つに束ねてるその顔は、やっぱり女の子……ってのが、隣りに居た男の子(こっちは中身も男の子)の腕を引っ張りながら、そう言った。
「仕方ねぇーだろー、俺、場所わかんねぇーんだからぁ」
ふて腐れたような口調でそんなセリフを言いながらも、女の子に引っ張られるままに歩いてく、この男の子。
少々切れ長できつい目をしていて、怖そうな人、って印象を与えがちなんだけど……いやいや、決してそんな事はありません。
そして、この2人。
「あ〜ん、もう。そっちじゃなくて、こっちだってばぁー」
一見男の子みたいなんだけど、長い髪を後ろで1つに束ねてるその顔は、やっぱり女の子……ってのが、隣りに居た男の子(こっちは中身も男の子)の腕を引っ張りながら、そう言った。
「仕方ねぇーだろー、俺、場所わかんねぇーんだからぁ」
ふて腐れたような口調でそんなセリフを言いながらも、女の子に引っ張られるままに歩いてく、この男の子。
少々切れ長できつい目をしていて、怖そうな人、って印象を与えがちなんだけど……いやいや、決してそんな事はありません。
そして、この2人。