minimum
あの日も
そうだった
「憂、あたしちょっと出掛けてくる〜」
と、ひらひらと手を降り
楽しそうに出ていく彼女に
「留乃 !」
僕は必死に止めに入った。
すると彼女はむっとして
「煩い男って嫌い !」
と言う。
僕は彼女に
見捨てられるのが
嫌だった‥
いや、怖かったんだ。
「いつ‥また‥来てくれる?」
つい弱気になる自分が
情けなく思う。
「さ〜ね〜♪飽きたら !」
最低女‥
心ではそう思う。
行くのはどうせ男のところ。
こんな女みすてたらいい
相手にしていたら
駄目になるんだ。
そう、頭では
しっかり‥解ってる。