minimum
でも
「‥待ってる‥」
言葉は頭で考えてるのと
違う言葉。
彼女はにこにこと笑う。
「憂は忠犬だねっ♪」
そして頭をがしがしと撫でる。
それでなんだか
嬉しくなる。
心のどこかで。
怒る俺とは反対に
忠犬な僕がいる‥
馬鹿らしく涙が頬を伝う。
何処からの命令だろう‥
頭は怒りでいっぱいの筈なのに。
何処からこんな指令が
でるんだろう。
「泣いてるの〜?可愛い〜」
そう、彼女がこうやって
僕のことを気に止めてくれるのを
待ってたみたいに‥
涙が思ってることと反対に
一気に出てくる。