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ピーンポーン‥


新聞やだろうか‥
僕はのそのそと歩いていき
覗き穴も覗かずに
玄関を勢いよく開けた。


「え‥」
そこに立っていたのは
唯と陸だった。


陸の唇は少し腫れ上がり
あか紫になっていた。


「何で‥」


と僕が唖然としているのを見て唯が
「昨日ね、憂くんが
怒って帰っちゃった後
やっぱりちゃんと
話きかなきゃなって思って
来ちゃった‥」
と言う。


確かに昨日僕は
あのまま怒って帰ってしまい
それは当然
最上級に苛ついたからで。


でもよく考えてみたら
陸には意味不明なこと言うわ
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