外国人と日本美女
「で?なんで避けたりした」
謎のクッションが置いてあるソファーに腰かけていると
あたしが大好きなココアを持ってきて
ザックはあたしの隣へ座る
「……ハンナが怖くて…
ハンナはあたしとザックの仲知ってるじゃん
ザックの言うとおりあたしもこんなことで有名になりたくない」
話をくぎると少し沈黙が続く
「それにあたしはザックの知ってるとおり演技で選ばれたわけじゃない
経験だって、演技だってあたしは
なにもかも…ハンナに負けるの……」
「あたしは…
ハンナを怒らせたら…
消される…」
「海流…」
「ザックはこんな経験ないでしょ!!
あたしはこの国には見方になってくれる人が少ない
ファンだっていないに等しいんだよ?
実力がないのに
見方になってくれるファンがいないのに
ザックと付き合っているって知られたら
ファンからも嫌われるでしょ…」
ぼろぼろ涙がこぼれる