月の雫 -君と歩む彼方への道-
その間も、絶え間なく、狂ったように飛びかかってくる怪物に、オレは内心ひーひー言いながらシールドで跳ね返す。



(どうすんだ、シルヴァイラ!)


おい――


どうする気だよ――



様子見にも限界があるぞ。



内心あせりながら、何度となく攻撃を跳ね返しているうちに。

だんだん怪物の勢いがなくなってきているように思えた。



(あれ?)


持続力のないやつだな。


疲れたのか?おまえ。

つい怪物に話しかけそうになる。
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