月の雫 -君と歩む彼方への道-
6.レイジュラ
オレはそのとき、建物の外の植え込みをごそごそと這い回ってた。
シルヴァイラのまねをして、カッコつけて窓枠に腰掛けて資料を読んでいたら、風で大事な資料を窓からまき散らしてしまったんだ。
(まったく、柄にもないことするからだ)
シルヴァイラ風に自分にツッコみながら、資料を探していたら。
少し離れたところで、がさがさと草を踏み分ける音が聞こえた。
(ん?)
ここは庭じゃなくて単なる雑草地帯なので、滅多に人なんて来ない。
庭を散策するなら、もっといい場所がたくさんあるからな。
(だれだ、こんなところをうろうろしてる物好きは)
ってオレか。
なんて自分で笑っていると、聞きなれた声が耳に入ってきた。
シルヴァイラのまねをして、カッコつけて窓枠に腰掛けて資料を読んでいたら、風で大事な資料を窓からまき散らしてしまったんだ。
(まったく、柄にもないことするからだ)
シルヴァイラ風に自分にツッコみながら、資料を探していたら。
少し離れたところで、がさがさと草を踏み分ける音が聞こえた。
(ん?)
ここは庭じゃなくて単なる雑草地帯なので、滅多に人なんて来ない。
庭を散策するなら、もっといい場所がたくさんあるからな。
(だれだ、こんなところをうろうろしてる物好きは)
ってオレか。
なんて自分で笑っていると、聞きなれた声が耳に入ってきた。