月の雫 -君と歩む彼方への道-
「おまえ……いったい、何のつもりだ」
かすれた、低い声。
「わたしは最初から、おまえに大いに興味があった。
魔道士としても、女としても、な。
興味深い存在だと思っている。
ここを出たら、わたしの妻にしてあげよう」
レイジュラの頬に浮かぶのは、どこか意地悪そうなゆがんだ笑み。
(……妻、だって?)
オレは、気配を消しながらも、あっけに取られて聞いていた。
だって。
あの、いつも穏やかで落ち着いた”超”の付く優等生のレイジュラに、こんな側面があるなんて、信じられる?
かすれた、低い声。
「わたしは最初から、おまえに大いに興味があった。
魔道士としても、女としても、な。
興味深い存在だと思っている。
ここを出たら、わたしの妻にしてあげよう」
レイジュラの頬に浮かぶのは、どこか意地悪そうなゆがんだ笑み。
(……妻、だって?)
オレは、気配を消しながらも、あっけに取られて聞いていた。
だって。
あの、いつも穏やかで落ち着いた”超”の付く優等生のレイジュラに、こんな側面があるなんて、信じられる?