月の雫 -君と歩む彼方への道-
「そういう反抗的なところがいっそう魅力的だね」


(……そういうのが好みなのか?レイジュラは)


オレはポカンとバカみたいに口を開けたままだ。



レイジュラの涼しい声は続く。


「おまえの能力の真のすばらしさが理解できるのは、おそらくわたしだけだ。

また、生かせるのもわたしだけだろう。

おまえの力があれば、国家だろうがなんだろうが思い通りに動かせることくらい、自分でもわかっているんだろう?」


こいつ、こんなに野心家だったのか。



レイジュラ、一体何を考えてる?


オレはただただ面食らってた。

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