月の雫 -君と歩む彼方への道-
(シルヴィ……)
追放されてもって、何だよ。
ここに未練はないのか?
……それとも、オレとペアでいたいと思ってくれるのか?
……それはないか。
オレはあごに手を当てて、一人でうなずいていた。
「それよりも、ひとつ聞きたいことがある」
「ほう、何だ」
「レイジュラ、おまえは……
死者をよみがえらせる魔道は使えるか?」
しぼり出すようなかすれ声を、オレはあっけに取られて聞いていた。
(何だって?)
追放されてもって、何だよ。
ここに未練はないのか?
……それとも、オレとペアでいたいと思ってくれるのか?
……それはないか。
オレはあごに手を当てて、一人でうなずいていた。
「それよりも、ひとつ聞きたいことがある」
「ほう、何だ」
「レイジュラ、おまえは……
死者をよみがえらせる魔道は使えるか?」
しぼり出すようなかすれ声を、オレはあっけに取られて聞いていた。
(何だって?)