月の雫 -君と歩む彼方への道-
(何だ?これ)
その壁をよくよく見ると、小さな粒の集合体だった。
ひとつひとつの粒には、何やらいろんな呪文めいたものが詰まっている。
(この呪文みたいなものは一体……?)
心の眼を凝らしてよく見ると。
この呪文めいたものは、どうやらひとつひとつの想念らしかった。
他人は他人。オレはオレ。
オレさえよければいい。
オレが正しい。他人は間違っている。
オレが一番正しい!
オレは人より偉い。
オレは人よりすぐれている。
オレは人より劣っている。
他人を蹴落としたい。
人の優位に立ちたい。
オレをおとしめるヤツはキライだ。
……
……
ひとつひとつの粒たちは、声高に必死で叫んでた。
その壁をよくよく見ると、小さな粒の集合体だった。
ひとつひとつの粒には、何やらいろんな呪文めいたものが詰まっている。
(この呪文みたいなものは一体……?)
心の眼を凝らしてよく見ると。
この呪文めいたものは、どうやらひとつひとつの想念らしかった。
他人は他人。オレはオレ。
オレさえよければいい。
オレが正しい。他人は間違っている。
オレが一番正しい!
オレは人より偉い。
オレは人よりすぐれている。
オレは人より劣っている。
他人を蹴落としたい。
人の優位に立ちたい。
オレをおとしめるヤツはキライだ。
……
……
ひとつひとつの粒たちは、声高に必死で叫んでた。