月の雫 -君と歩む彼方への道-
これは――
妖精か?
――それとも妖魔か?
フードの下にあったのは、まるで魔物のように美しい、作りモノめいた白い顔。
月の雫のような、銀色に輝く髪。
きりりとつりあがった金の瞳、金の眉。
何の表情も宿してない、おそろしく整った、中性的な顔。
白い頬には血の気すらない。
それがいっそう作りものめいて、生き物にすら見えなかった。
(なな何だコイツ……)
フードの下に、まさかこんな繊細な顔が隠れていたなんて思いもしなかったオレは。
思わずひるんで、知らず知らず1,2歩下がってた。
妖精か?
――それとも妖魔か?
フードの下にあったのは、まるで魔物のように美しい、作りモノめいた白い顔。
月の雫のような、銀色に輝く髪。
きりりとつりあがった金の瞳、金の眉。
何の表情も宿してない、おそろしく整った、中性的な顔。
白い頬には血の気すらない。
それがいっそう作りものめいて、生き物にすら見えなかった。
(なな何だコイツ……)
フードの下に、まさかこんな繊細な顔が隠れていたなんて思いもしなかったオレは。
思わずひるんで、知らず知らず1,2歩下がってた。