月の雫 -君と歩む彼方への道-
1.決闘さわぎ
「こらっ!飛ぶな!」
そのとき、またしても資料を窓から撒き散らしたオレは、ひらひら舞う資料に怒鳴り散らしてた。
運悪く風のある日で、紙っぺらは盛大に散らばりやがって、オレはひーひー言いながら必死で駆けずり回ってた。
(レイジュラの魔道士姿、立派だったなぁ)
腰をかがめて資料を拾い集めながら、ふとそんなことを思う。
今日の集会で、レイジュラは魔道士資格を与えられ、研修所からの卒業を告げられたんだ。
普通なら2年かかるところを、レイジュラは1年半で終わってしまった。
本当はもっと短くてもよかったんだろう。
今頃はきっと荷造りをしてるんだろうな。
ここを出たら、うわさ通り、中央の要職に就くって話だ。
(どこまでもエリートなんだな、レイジュラって)
正直なところ、オレはほっとしてた。
そのとき、またしても資料を窓から撒き散らしたオレは、ひらひら舞う資料に怒鳴り散らしてた。
運悪く風のある日で、紙っぺらは盛大に散らばりやがって、オレはひーひー言いながら必死で駆けずり回ってた。
(レイジュラの魔道士姿、立派だったなぁ)
腰をかがめて資料を拾い集めながら、ふとそんなことを思う。
今日の集会で、レイジュラは魔道士資格を与えられ、研修所からの卒業を告げられたんだ。
普通なら2年かかるところを、レイジュラは1年半で終わってしまった。
本当はもっと短くてもよかったんだろう。
今頃はきっと荷造りをしてるんだろうな。
ここを出たら、うわさ通り、中央の要職に就くって話だ。
(どこまでもエリートなんだな、レイジュラって)
正直なところ、オレはほっとしてた。