月の雫 -君と歩む彼方への道-
(……たいんだ)



かすかに頭の中にひびく声。




「え?」





(……と一緒にいたいんだ)





「何だって?




もう一度言ってくれ……」







「……シレン、おまえ……」


ふと、存在を忘れてかけていたじいさんの声がした。




……おい、邪魔するなよ。
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