月の雫 -君と歩む彼方への道-
「……じいさん」
オレは低い声で言った。
「それは、予言か?」
じいさんはそれに答えず、しわだらけの顔でニッと笑った。
「それもまた、おまえたちの試練だろう。
危ないと思ったら、またここに戻って来るといい。
わが国の魔道士部隊が、諸外国に遅れをとることはないだろうからな。
……とりあえず、あの子の戦闘研修を見た研修生たちには緘口令を敷いておかなければならないだろうな。
何が起こったのか見抜いた者も決して多くはないだろうが」
カポカポと牧歌的な音をさせながら。
シルヴァイラが、2頭の馬を引いて歩いてきた。
「そろそろ本当にお別れのようだな」
「ああ。
じいさん、元気でな」
「シルヴァイラに迷惑をかけるなよ」
「何だよ、それ」
オレは低い声で言った。
「それは、予言か?」
じいさんはそれに答えず、しわだらけの顔でニッと笑った。
「それもまた、おまえたちの試練だろう。
危ないと思ったら、またここに戻って来るといい。
わが国の魔道士部隊が、諸外国に遅れをとることはないだろうからな。
……とりあえず、あの子の戦闘研修を見た研修生たちには緘口令を敷いておかなければならないだろうな。
何が起こったのか見抜いた者も決して多くはないだろうが」
カポカポと牧歌的な音をさせながら。
シルヴァイラが、2頭の馬を引いて歩いてきた。
「そろそろ本当にお別れのようだな」
「ああ。
じいさん、元気でな」
「シルヴァイラに迷惑をかけるなよ」
「何だよ、それ」