月の雫 -君と歩む彼方への道-
まあ、はた目には面白いのかもしれないな。
でも、オレの身にもなってくれ。
オレはひとりごちた。
――そんなに興味があるんならさ。
どうせなら、レイジュラが面倒を見ればいいのに。
レイジュラなら第1階級だ。
どうして第5階級のオレが、格上のやつの世話をちょこまかと焼かないといけない?
それに、レイジュラは大人だ。
あの冷血不機嫌野郎を、きっとうまく扱える。
そんなオレの葛藤を知ってか知らずか。
レイジュラは無言でフッと笑うと、金の衣をさらさら言わせて、廊下を歩いていってしまった。
でも、オレの身にもなってくれ。
オレはひとりごちた。
――そんなに興味があるんならさ。
どうせなら、レイジュラが面倒を見ればいいのに。
レイジュラなら第1階級だ。
どうして第5階級のオレが、格上のやつの世話をちょこまかと焼かないといけない?
それに、レイジュラは大人だ。
あの冷血不機嫌野郎を、きっとうまく扱える。
そんなオレの葛藤を知ってか知らずか。
レイジュラは無言でフッと笑うと、金の衣をさらさら言わせて、廊下を歩いていってしまった。