月の雫 -君と歩む彼方への道-
「さ、さっさと背中出せってば」
しつこく言い続けるオレに、シルヴァイラはしぶしぶ向こうを向いて服の胸元を緩めた。
白い、細い背中がつるりと顔を出す。
「うわ……」
出てきた背中を見て、オレは思わず言葉を失った。
何だこれ。
白い背中にびっしりと、無数の傷あと、あざが埋め尽くしていた。
短い傷やら、長い傷やら。
深い傷、浅い傷。
打撲のような多くのあざ。
肌が抜けるように白いだけに、数々の傷あとがいっそう無残だった。
よく見ると、その傷は肩から腕の方まで続いている。
しつこく言い続けるオレに、シルヴァイラはしぶしぶ向こうを向いて服の胸元を緩めた。
白い、細い背中がつるりと顔を出す。
「うわ……」
出てきた背中を見て、オレは思わず言葉を失った。
何だこれ。
白い背中にびっしりと、無数の傷あと、あざが埋め尽くしていた。
短い傷やら、長い傷やら。
深い傷、浅い傷。
打撲のような多くのあざ。
肌が抜けるように白いだけに、数々の傷あとがいっそう無残だった。
よく見ると、その傷は肩から腕の方まで続いている。