月の雫 -君と歩む彼方への道-
「……なぜ?」


「わしもそれを不思議に思って、あの子を子どもたちから助け出して、宿に連れて行った。

そして、聞いたのだ。

なぜ石をよけないのか」


「うん」


「そしたら、あの子はこう言った。


”これは自らの罪のあらわれだ。

自分が受けなければいけない罰なんだ”


とな」



(罪、だって?)



「罪って、どんな?」
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