☆たったひとりのスーパースター☆
ふぞろいのベクトル
季節は巡って来るのです、2009年、梅雨。
待ち合わせの八重洲の店に直行しようと思ったらやつから電話。
『あー俺梅雨ってまじ嫌い』
いつかも聞いたこの台詞。
『てか傘会社に忘れたから駅まで来て』
こんだけ降ってるのに忘れるわけがないから確信犯。
そして男女で同じ傘に入ったら恋人じゃなくたって、男の子が持つよね。
それなのに私は腕がつりそうに傘を持って、
やつを入れて目的地までを歩く金曜日。
「あ、これそうちゃんちにあった傘?」
「そだよ」
「そっかー」
沈黙を、雨が遮る。
待ち合わせの八重洲の店に直行しようと思ったらやつから電話。
『あー俺梅雨ってまじ嫌い』
いつかも聞いたこの台詞。
『てか傘会社に忘れたから駅まで来て』
こんだけ降ってるのに忘れるわけがないから確信犯。
そして男女で同じ傘に入ったら恋人じゃなくたって、男の子が持つよね。
それなのに私は腕がつりそうに傘を持って、
やつを入れて目的地までを歩く金曜日。
「あ、これそうちゃんちにあった傘?」
「そだよ」
「そっかー」
沈黙を、雨が遮る。