☆たったひとりのスーパースター☆

「はい、これに向かって歌ってね」

とボイスレコーダーを突き出され、

「はい、これでメロディ聞いて」

とi-phoneに繋いだイヤホンをはめる。



有り余る富、文明の利器はいくらでもあるわが国で、
一番アナログな方法を選んでいる私たちであります。


ちょっと戸惑ってたら、


「羞恥心を捨てろよ」


とご指導頂きインターホンで、
自分だけジョッキ生を頼んでやがるぜ。
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