☆たったひとりのスーパースター☆
「花火しよーぜ」

とすっかり浮腫んだ顔の巨神兵。

「エリそのまえにトイレ行ってくる」

続けて巨神兵が、

「ひとりで大丈夫?」

「大丈夫、じゃなーい」

にこりと笑い立ち上がろうとする、甘え上手なシータ、じゃなくてエリ。

「ほら」

巨神兵が花を差し出すみたいにしてシータに手を差し伸べて、

「ナナと違ってエリは女の子だからひとりじゃ危ないからさ」
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