☆たったひとりのスーパースター☆

「私は5月に行ったよ」

「俺も去年行ったんだよ、好きな人に会いに」

「なにそれステキ!」

「でしょ?俺、ここで好きな人と待ち合わせするのが夢だったんだ」


ちょっと待って、それ私も。

「知ってる?VとEの間を身体が触れずに通り抜け抜けられたら──」

私が言ったら、その先を悟ったようにやつは鼻で笑いそうちゃんが、

「恋が成就するんだよね」って言った。


眠気なんて吹っ飛んでテンションがあがった。
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